統合医療

代替医療について詳しく解説します。

代替医療(alternative medicine)とは「通常医療の代替として用いられる医療」という意味が込められ、「補完医療」「相補医療」とも呼ばれ、おそらく米国における医療の実態が、その概念を世界的に普及させてきたと考えられます。

学術的立場からも「補完代替医療」(Complementary and Alternative Medicine: CAM)の名称が使われています。

当初は、米国においても代替医療に対する学識者の意見は決して肯定的ではなく、「代替医療の利用者は教養のない人たちだろう」というように揶揄されていたとも聞いています。

しかし、デービッド・アイゼンバーグ博士(ハーバード大学代替医学研究センター所長)らによる代替医療の利用状況についての調査が報告されると、代替医療は「大学以上の教育を受けた教育水準の高い人たちに多く支持されている」という事実が分かってきました。つまり高額な費用を払っても、本当に有効な治療が求められているという現状が、代替医療に対する学識者の認識を大きく変えたと考えられます。

もちろんその背景には日本的国民皆保険制度がないという事情と結果尊重志向が強い米国らしさが反映されているとも考えられます。カイロが法的存在権を得たことの所以でありましょう。

1992年、国立衛生研究所(NIH)に、アメリカ国立補完代替医療センター(NCCAM)が設置され、現在では1億ドル以上の予算が割り当てられているといいます。

このような米国での状況はヨーロッパ各国にも広がり、かなりの国々で代替医療が正当医療の一端を担うまでに発展しています。

ところが、日本においては、偏った「科学性」や既得権を建前にしてきたために、代替医療に対する積極的な認知が欧米諸国に比べかなり立ち遅れています。それはカイロプラクティックの現状をみても明らかです。

海外では効果が無いとされている治療が日本ではいまだに正規に存在し、逆に効果がある程度の実証がなされた治療が導入されないなど、厚生労働省の対応は不十分であると言わざるを得ません。

東京カレッジオブカイロプラクティック副校長|村上佳弘

東京カレッジオブカイロプラクティック副校長、日本カイロプラクターズ協会顧問。

日本のカイロプラクティック創成期に尽力し、現在もカイロプラクティックの教育、政治、国際活動に奔走しています。

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