カイロプラクティック臨床教育

臨床重視のカリキュラム ~ユニークで魅力的な授業~

私は2006年に東京カレッジ・オブ・カイロプラクティック(旧RMIT大学日本校)を卒業しました。本学の卒業生ですから、私自身がインターン時代に感じた疑問と、今インターンが私にぶつけてくる質問は少なからず重なります。

「なかなか良くならないのは何故?」
「検査所見と症状の関連性が見えないけど、どうしたら?」・・・

私が指導責任者(クリニシャン)として心がけていることは、私が学生時代にもらった数々のヒントを、インターンにわかりやすく伝えること。
そしてどんな症状の患者さんがいらっしゃっても、決してうろたえることが無いように、自分の経験談を出来るだけ話すようにしています。
講義で学んだ知識が臨床での知恵になるには、そういった話が不可欠だと思っています。

そんな私の口癖は
「クリニシャンは君たちインターンの道具、好きに使いなさい。」

患者の事を相談するもよし、テクニックの指導を受けるもよし、悩みを打ち明けるもよし・・・
カイロプラクターとして、そして人生の先輩として、学生にアドバイスしています。

WHO基準の臨床実習で学ぶ、ということ

カルテの書き方、問診のとり方、患者さんへの説明、カルテや個人情報の管理など、「卒業後、すぐ開業。卒業後、すぐ即戦力」を謳っているだけに、学生が卒業後、本学の臨床施設(新橋外来センター)で培った臨床技術や医学的知識はもちろんのこと、治療院経営もそのまま同じことをすれば開業しても心配ないシステムになっています。

たとえば、本学のカルテは、かなり詳細にわたり患者さんの状態を記録しています。カルテの取り方も、専門用語や英語などを使い、患者さんが見たときに心配をかけぬよう配慮しています。

また、突発的に予約なしで治療予約を入れられた患者さんに対しても、担当インターンが不在時に他のインターンがカルテを見ればすぐに引き継ぎができるよう、患者さんの治療計画や回復状況を知ることができるようになっています。

たとえば、本学のカルテシステムを基本に、アスリートの患者さんが多い卒業開業者は、より微細にわたり項目を付け加えたり、アスリート特有のチェック項目や検査項目なども入れてアレンジしています。

本学に入学時、ほとんどの学生は開業は漠然と考えており、就職希望者の方が多いように見受けられます。しかしながら、本学の臨床実習によるテクニック習得と様々な症例経験、運営上のシステム管理などを学びながら自然に習得するため、高学年になると開業が夢ではなく現実になってくるようです。

臨床実習で必要なことは、まず患者さん第一に考え、接し、治療し、患者さんの利益を最優先におくこと。そして、知識だけの頭でっかちにならず、謙虚な気持ちを持ち治療にあたること。第二に、「卒業後の自分」を描きながら実習にあたる、ということでしょう。

卒業条件の臨床人数は延べ300人。国際基準では平均的人数ですが、本学は目標人数が若干高く設定されています。この人数をクリアすることは簡単ではありませんが、目の前の「人数をこなす」ことだけに捉われず、卒業後どんな症状の患者さんが来院されても在学時に経験した、という症例は自信に繋がります。目標を自分なりに設定し毎日を過ごせば自ずとモチベーションは高まりますし、患者さんと接することも楽しくなります。同じ症例でも生活様式や習慣で原因が不特定の場合は、その都度図書館で調べる、という作業も発生します。そのひとつひとつが、学生時代に苦労すればするほど、卒業後の糧となると思います。卒業がゴールではなく、卒業がスタートなのですから。

三輪健彦

東京カレッジオブカイロプラクティック外来部長、日本スポーツカイロプラクティック連盟(J-FOCS)会長。

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