カイロプラクターの使命

市民に理解してもらう努力。未来の子供たちにも理解できるような行動を


アメリカの歯科医とアメリカ人

アメリカでは40-50年前、歯科医は虫歯のドクターと考えられていました。ですから、虫歯がなければ歯医者に行く必要ありません。

歯医者はあまり好まれる場所ではなく、恐れられていました。ですから、どうしようもなくなったときにのみ行くところという感じでした。

不注意で痛みが出て、痛みを我慢するぐらいなら治療で痛むのなんかたいしたことがないと思うときが歯医者に行くときだったのです。
ちょっとカイロプラクティックに似ています。

アメリカの歯科医は変わりました。米国では多くの人が一年に一度か二度はメインテナンスで歯科医を訪れます。

歯石を取って検査をするのは標準的な方法です。時にはレントゲンも撮ります。時々『一度歯医者に行くと永遠に行きつづけなければならない』と警告されることがありますが、そうすべきだと考えている人は多いのです。口腔の衛生は非常に大切だと今では当たり前になっています。

その結果としてアメリカ人の健康な歯と歯肉は過去に例を見ないほどすばらしいのです。

アメリカの歯科医の戦略

一般の人たちは虫歯の原因とその予防法を知っています。だから歯科医は本当のドクターと見なされ、尊敬を受けています。

誰も歯科医の教育水準と能力を疑問視することはないのです。患者は予約を入れ、それを大切にします

歯科医がテレビのジョークでこき下ろされることはありません。この40-50年の間に歯科医はステータスが上がりました。何があったのでしょうか?

歯科業界はまず子供から始めました。

無料の歯ブラシプレゼント。学校で教育プログラムを始めました。虫歯シュガーモンスターのコントで子供にわかる教育を全米の小学校で生徒を集めて行いました。

アメリカの歯科医のイメージは変わりました。でもそれは一晩にして起こったことではありません。

ある人々がビジョンを持って歯科業界が業界のイメージを変えるべく包括的な計画を実行に移した結果もたらされたものだったのです。

日本の歯科

日本の歯科の状況はどうでしょう。

多くの人が歯科を訪れるのは歯が痛くなったとき。メインテナンスで通う人はまだ少数です。

教育水準では疑問視することが無いものの、定員割れの私立大学が出るようになっている。

歯科医院の数はコンビニよりも多くなり、歯科医師の過剰供給が叫ばれています。

ワーキングプアーと呼ばれる歯科医が出るほど収入的には厳しくなっています。歯科医が自分の子供を歯科医にしようと思うことが少なくなっているといわれるようになってさえいます。

保険診療で、ほっておいても患者が来るために、かつて歯科医院は隆盛を極めていました。そのために将来を見すえた業界努力をあまりしてこなかったと言ってはいいすぎでしょうか。

日米の歯科業界を見るとどのように対応してきたかが歴然としています。そしてその結果は驚くほどの違いなのです。

カイロプラクターの使命

私たちカイロプラクターは当時の米国の歯科医のように小学校で強力なキャンペーンをすることができるでしょうか?しかもその結果利益を得るのは私たちの次の世代です。

自分の時間を割いて子供達にわかりやすくカイロプラクティックを説明できるでしょうか?しかもすぐ治るからあまり治療に通わない子供達にです。

10才の子供でもわかるような説明の道具を備えているでしょうか?我々の前の世代が牢屋に入ってまで守ろうとした同じ情熱を業界にもてるでしょうか?カイロプラクティックにどれほど熱意を持っているでしょうか?

WFCでは”Straighten up”(背筋を伸ばそうキャンペーン)で、学童に姿勢を正すための簡単な体操を教えるキャンペーンを強力に推し進めています。また”Chiropractors against Tabacco”(カイロプラクターのたばこ反対キャンペーン)ではWHOのプロジェクトの中心を担って行っています。

同じくWHOの”Bone and Joint Decade”(運動器の10年)プロジェクトではカイロプラクターが中心になって各国の整形外科医をはじめとする医療関係者と共に運動器疾患の撲滅をめざして働いています。

10年前にJAC執行部は、カイロプラクティック業界の将来を考えたキャンペーンの提案を行ったことがあります。その時には残念ながらそのようなことを考えるカイロプラクターは皆無に等しかったのです。

米国の公民権運動の指導者だったマーティン・ルーサー・キング牧師の言葉

『人は兄弟姉妹として共に生きていく術を学ばなければなりません。
さもなくば私たちは愚か者として滅びるでしょう。
後世に残るこの世界最大の悲劇は、
悪しき人の暴言や暴力ではなく、善意の人の沈黙と無関心だ。
後世に恥ずべきは
「暗闇の子供達」の言動ではなく、「光の子供達」の弱さと無気力である。

中塚 祐文

ナショナル・カイロプラクティック大学ドクター・オブ・カイロプラクティックコース卒

米国イリノイ州カイロプラクティック・フィジシャン、米国アプライド・キネシオロジスト

日本カイロプラクティック元総連盟理事、教育委員、日本カイロプラクターズ協会元会長

 

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